オーディオ機器メーカーのティアックさんから、オーディオインターフェース「iXR」を提供いただけたので、レビューをお伝えします!

まずオーディオインターフェースって?

パソコンやスマートフォンなどでオーディオレコーディングなどに利用する機材で、簡単に言うと音の出入り口の役割を果たしてくれます。
入り口としては、マイク・キーボードなどの電子楽器・エレキギターなど、出口としては、ヘッドホンやスピーカーなどをつないで、収録やモニタリングなどに活用できる機材です。

iXRは特に、スマートフォン向けとして、iPhoneのLightningコネクタと直接接続できる便利な機能があり、これでmelocyでも直接高音質でレコーディングできるようになっています。背面にならんでいるコネクタ類の左よりに、USBの穴がありますね。ここにiPhoneを直接接続できます。
 

また今回提供いただけたのは、正確にはTRACKPACK iXRというマイク同梱の製品です。
コンデンサーマイク(TM-60)と卓上スタンドがついてきて、宅録や配信に使いやすいセットになっています。
 

このiXRをつかって、iPhoneでどのくらいレコーディング音質を追求できるか?
それを今回レビューしてみました!!

アコースティックギター

まずは弾き語りなどでの定番、アコースティックギターと録ってみます。
条件を揃えるために、iPhone本体とマイク2本を同時録りにしました。
録音位置はギターのホール付近を狙った、オンマイク(15cm程度の距離)です。

最初にiPhone本体(iPhone X)を聴いてみてください。

他に比べて音量が大きくなってしまっていますが、一部で音割れのような状態にもなってしまっています。
調整幅がそれほど大きくとれないiPhoneの宿命ですね。

とはいえピッキングでのアタック感が良くでた、それなりに派手な音で録れていると思います。

続いて、iXRと、同梱のコンデンサーマイクTM-60で録ってみたのがこちらです。

iPhone本体のときとくらべると小さめの音量になっていますが、これこそ、入力レベルを調整できるインターフェースのメリットですね。ちょうどおいしい音量に微調整しています。これより大きく録ると、音割れが発生してしまいます。iXRの場合は「PEAK」というランプがあるので、それが点灯しないギリギリの線で調整してみています。

ぱっと聴いた感触は、iPhone本体より大人しめな音に録れているように感じますが、よく聴いてみると高音から低音までバランスよく録れています。しっかり聴き比べると、本体マイクのほうは低音がスカスカなのが分かりますねー。

そしてオマケです。
ハードオフで1,000円で投げ売りされていたダイナミックマイクだと、どんな音で録れるのか?iXRにつないでレコーディングしてみました。

こちらも悪くない感じで録れていますが、なんとな〜く中低音がこもっているように聴こえます。
値段からすると十分??

ドラム

次は録音が難しいと定評のドラムです。
なにが難しいって、その大音量につきるのがこの生ドラム。
さらに点数が多くそれぞれ音の特徴も異なるので、プロの現場などでは何本もマイクを使い分けるのが通常のようです。
今回はアマチュア代表(?)として、1本録りにチャレンジしてみました!

こちらも最初は、iPhone本体マイクでの録音をお聴きください。(音量注意!)

ギリギリ割れてないかな?というところでしょうか。
音圧が強いところでは、ちょっと破綻してるように聞こえますね。

次は、iXRと付属マイクでの録音です。

本体マイクと同時に録音しているんですが、見違えるような音質になりましたね。
それぞれのドラム・シンバル類の音や粒立ちが、しっかり輪郭をもって聞こえてきます。
特に、細かいスネアのゴーストノートなんかは、本体マイクだと埋もれてしまって全く聞こえませんでしたよね。

最後はまたオマケの、1,000円マイクとiXRでの録音です。

こちらも頑張っていますねー。
中低音が少し太めに聞こえます。こもり気味という感じでもありますね。

聞き比べると、やはりiXR付属マイクが、スネアの鳴りなど細かい描写をしっかり録りきってくれているように聞こえます。
またiXRで入力レベルを調整できるので、大音量の生ドラムでもちょうどいい音量で録れます。iPhone本体だと、距離を離すことで音量を調整できなくもないですが、めちゃくちゃ不便になっちゃいますよね><

まとめ

アコースティックギターと生ドラムで、レコーディング比較をしてきました。
総合すると、音質的にはやはり文句なくTRACKPACKが良く録れていますね。

さらにマイクをつなぐということで、録音位置のセッティングや、録音するときのiPhoneの位置の自由度が高いというのが、非常に利便性が高いのが分かりました。
納得いくまで何回もリテイクを繰り返す、という録りかたをされることも多いと思うのですが、そういうときに操作しやすい位置にiPhoneが置けるのは便利なんですよね。

このTRACKPACK iXRは、昨年11月に開催していたmelocyフェスでも抽選プレゼントとしてご提供していました。
ぜひこの記事も参考に、活用していただければと思います〜♫