ESPギタークラフトアカデミー(GCA / @gcatokyo)さんと協同で開発していたコラボギターが、遂に完成しました!
昨年11月のメロフェスなどで少しずつチラ見せしていましたが、回路部分の開発も完了し、ついにその全容が明らかになりました。このレビュー記事で、詳しくレポートしていきます!!
まずはそのサウンドをお聴きください🎧
melocyアプリにギターを直接つないで、クリーントーンで録音してみています。
外観
そしてパッと見の印象からです。
melocyアイコンのカラーリングを再現した、ポップなデザインになっていますね。とても映える色使いだと思います♪
ローズウッド指板のダークブラウン色が、そのまま茶色のストライプに繋がり、一体感がでています。
このボディ形状は、フェンダーのテレキャスターがベースとなっていますが、スマホ接続用の機能を搭載するために盛り上げ部分を作っています。(写真1枚目、赤い部分)
反対にボディ裏面はオーソドックスな形状となっています。弦のマウントと、回路部分のフタが見えますね。
またヘッド表側には、melocyアイコンをはじめ楽器アイコンがずらり。
裏側にはGCAエンブレムがあしらわれています!
スマホ機能
お待たせしました。これこそがmelocyギター最大の特徴、スマホのダイレクト接続機能です!
特別に設置された端子から、スマートフォンとヘッドホン(イヤホン)への接続ができ、melocyはもとより、AmpliTubeなどのさまざまなアプリが直接活用できます!!
iRigなどを使ったことがあるとお分かりいただけると思うんですが、とてもシンプルな接続になりますよね。
これを実現しているのが、ボディに設けられた土手部分です。ここにスマホとヘッドホンへの接続端子が設置されています。
またこの土手の内部には、スマホ接続用の回路を搭載するための、広大なスペースがくり抜きで作られています。写真2枚目がその様子ですね。右寄りに見えるスポンジに包まれた部品、これがiRig2の回路パーツになっています。
そう。melocyギターはiRig2の回路をそのまま搭載しているので、iRig2の機能がそのまま使えるギターになっているのです!
基本機能
さて、スマホ連携の機能をここまで見てきましたが、ESPギタークラフトアカデミーさんはギター職人を養成する学校。ギターそのものの基本的な作りも、やはりハイレベルに仕上がっています。
弾き心地に大きく影響するネックや弦高のセッティングは、ESP標準仕様となっているそうです。
ビビりが出ず、かつ十分に低い設定で、間口が広く弾きやすいセッティングになっていると感じました!
そしてボディで弦を固定するのが、このブリッジです。シンプルな固定タイプになっていますね。
トレモロが無いのが物足りない気もするかもしれませんが、チューニングがしやすくしかも狂いにくいので、メンテナンスの手間が格段に減らせます。また弦の振動をボディに直接伝えやすく、音が良くなる傾向もあるそうです♫
2枚目は、ギターの音色を決定づける、ピックアップ部分です。弦の震えを、磁石とコイルで拾って電流信号に変えるパーツですね。ハムバッカー(2列ピックアップ)×2というこだわりの構成になっています。
このピックアップを組み合わせて音作りのバリエーションを出すためのスイッチが、この2枚の写真です。
1枚目の左側にある、太めのスティック状のスイッチ。これはピックアップを切り替えるもので、リア(ブリッジ側)のみ – 両方ミックス – フロント(ネック側)のみの3パターンから選べます。
傾向として、リア側では高音よりの鋭く硬い音が、フロント側では低音よりの太く柔らかい音が得られます。ミックスはそれらを混ぜた感じですね。
2枚目のほうはさらにマニアックに、ハムバッカー(2列)のピックアップをシングル(1列)に切り替えるスイッチで、写真右端のものがフロント用、中央がリア用です。左端のスイッチはまた後ほど解説しますね。
ハムバッカーをシングルに切り替えることで、より歯切れがよく明るいサウンドになると言われています。反面2列で使うと力強い音で、加えていくらかノイズも軽減できるそうです。
この2種類のスイッチを組み合わせることで、8種類もの音色を使い分けることができるようになっています。
エフェクターやイコライザーでも音作りはできますが、ギターの段階でしっかりセッティングすることで、よりハイクオリティな音作りができるという考え方なんですねー。
そして最後に、一般的なエレキギターと同様にシールドケーブルをつなぐ端子です。
スマホを接続できるのが最大の特徴であるこのmelocyギターですが、普通のギターと同じようにアンプやエフェクターを使うことも可能になっていて、より幅広い使い方をカバーできるように考えられています!
ボディ上面にあった3つのスイッチのうち、左端のスイッチで、スマホモードとアンプモードを切り替えられるようになっています。
まとめ
さて、ここまでmelocyギターを各部の作りを、詳しく見てきました。
でもせっかくだから、実際どんな弾き心地・使い勝手なのか、試してみたいですよね!?
ひとりでも多くの方に、この世界初のスマホダイレクト接続機能を搭載した、melocyギターを使ってみてほしいと考えています。そこで、各地のオフ会をはじめさまざまなイベントでタッチ&トライコーナーを開設したり、あわよくばモニター企画なども実現できないか模索中です。ぜひ直接さわってみて、感想を聞かせてください!!
まず手始めに、4月28日(土)開催のエフェクター制作体験会でタッチ&トライいただけます。あなただけのエフェクター(ファズ)が無料で制作、お持ち帰りいただけるお得なイベントです。ぜひご来場ください!!
さて、このmelocyギターは、ESPギタークラフトアカデミーさんのご協力のもと、melocyアプリと同様にバージョンアップしていく予定です。今後の進化にもご期待ください♪
そして、こんなムチャぶりな企画に快く乗っていただいたESPギタークラフトアカデミーさんにも、心より感謝を。ありがとうございました!